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【日本株週間見通し】方向感定まらない中で戻りを試す局面も

 また、約2.6兆円と過去最大級の資金調達で新規上場するソフトバンク<9434>の動向は、マーケットのセンチメントに大きく影響してくる。19日-20日の日銀金融政策決定会合と合わせ、年内中の大型イベントを通過することで相場的にはアク抜け感が広がる週後半には海外投資家のクリスマス休暇取得も意識されて、売り圧力が後退する可能性が高い。ソフトバンクのIPOで市場内での資金還流も促されるという、需給面でのプラス効果が表れるだろう。

 一方、テクニカル的にみた日経平均は、13日の続伸場面で戻りを抑え込まれた21800円近辺を走る25日移動平均線を抜けてくるかが第一の注目ポイントとなる。25日線を抜けてくると本格的な反転相場に進む動きとなる。25日線を抜けなくとも、5日移動平均線を維持している間は反転基調とみておくところながら、14日に割り込む動きも見せており、21500円を挟んだ水準では神経質な動きが目立っている。日経平均は10月26日の直近安値20971.93円割れを回避しているものの、これを下回ってくると売り仕掛けが強まる懸念も抱えている。

 今週の主な国内経済関連スケジュールは、17日に11月首都圏新規マンション発売、19日は日銀金融政策決定会合(20日まで)、11月貿易統計、ソフトバンク新規上場、11月訪日外客数、20日は黒田日銀総裁会見、10月全産業活動指数、21日は11月消費者物価指数がそれぞれ予定されている。

 一方、米国を含む海外経済関連スケジュールでは、17日に米12月NY連銀製造業景気指数、米12月NAHB住宅市場指数、18日はFOMC(19日まで)、米11月住宅着工件数、米11月建設許可件数、19日はパウエルFRB議長会見(経済見通し発表)、米7-9月期経常収支、米11月中古住宅販売件数、20日は米12月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米11月CB景気先行総合指数、21日は米7-9月期GDP確定値、米11月耐久財受注、米11月個人所得・個人支出がそれぞれ発表見込みにある。このほか、国内で予定されているイベント等としては、23日に天皇陛下誕生日(85歳)、競馬「有馬記念」、24日は振替休日で東京市場は3連休となる。25日から4日営業日となる週は28日に大納会を迎える。

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