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田代尚機のチャイナ・リサーチ

ビットコイン暴落でマイニング装置企業の涙目、資産も激減

2018年12月19日 7:00 マネーポストWEB

 もっとも、ブロックチェーン技術そのものは、応用範囲が広く、特にEC取引においては既に実用例も多い。仮想通貨のマイニングに関して、GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)、ASIC(特定用途向け集積回路)が大きな役割を果たしているが、ブロックチェーン、AI、ディープランニングなどにおいても、これらは中核部品として使われる。

 マイニング装置では圧倒的なシェアを持つ同社だが、その強さの根源は独自設計のASICチップにある。その技術力を生かしてAI向けチップへの参入を宣言している。

 ビットメインはマイニング装置製造を目的にエンジェル投資家の資金によって2013年に設立された民営企業であるが、2017年9月にはセコイア・キャピタル、IDGキャピタルなどから5000万ドル、2018年6月にはセコイア・キャピタルのグループ会社などから2億9270億ドルの資金調達を行っている。更に8月には4億4200億ドルの資金調達を行っており、企業価値は約145億ドルに達している。

 今回のIPOは予定通りいかないかもしれないが、数年後に事業内容を変えて上場を目指す可能性は十分あるだろう。

 中国のハイテク産業では、同社のように、セコイア・キャピタル、IDGキャピタルをはじめ、アメリカ、グローバルの資金が投入されることによって急成長を遂げる企業が多い。

 アメリカ政府は「中国製造2025」(2015年に中国が発表した今後10年間の製造業発展のロードマップ)を警戒、華為技術(ファーウェイ)、ZTEなどに対して市場からの締め出しを図るなど、厳しい措置を採ろうとしている。しかし、一方で、アメリカの金融界は中国のハイテク企業を“宝の山”と考え、積極的に投資し、その成長を最大限に支援している側面もある。

 アメリカは多様性の高い国家である。対中強硬派ばかりではないことは頭に置いておいてもいいだろう。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。

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