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流行のシェアハウス 同居人が孤独死するとどうなる?

 Tさん宅には警察がやって来て、Tさんは長々と警察に話を聞かれることに。会社を休む必要はなかったが、数日間は事実上、警察の監視下に置かれ、「事件性がない」というセリフを警察から引き出すまでに1か月以上を要した。

 Kさんの同居人であり、友人でもあったTさんは、Kさんの部屋の片付けを手伝ったが、それは大変な作業だったそうだ。

「Kさんは共通の趣味を通じて知り合った友人で、彼の部屋にはその趣味に関する品物がたくさんあり、ご家族も『よろしければ……』と仰って下さったのですが、頂けるような状態ではなく、すべて廃棄処分されました。大家さんによると、その部屋は24時間365日体制で換気をしているものの、半年以上経っても人が住める状態ではなく、カーペットの張替えやハウスクリーニングなどでかなりの出費を強いられたようです」

 大家さんは諸々で数十万円近い出費を強いられ、Tさんは拭い去り難い精神的ダメージを被り、シェアハウス生活は破綻した。なお、警察に引き渡された遺体が遺族のもとに戻ったのは、消防隊が突入してから2か月近く経ってからのこと。お通夜と葬儀が行われた時には、もう季節は変わっていたそうだ。

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