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スマホ全盛時代に電子辞書が意外な人気 支持される3つのワケ

 2020年には大学入試も変革する。これまでの「読む」「聞く」はもちろん、「話す」「書く」という基準が加わり、4技能が評価されることになる。そうした需要を見据えた商品も登場している。

 高学年向けモデルでは、中学生になっても使えるように、高校入試に対応した辞書や参考書などに対応。リスニングだけでなく、英作文練習や自分の発音をチェックする機能も搭載している機種もある。

 続いて、注目すべきは「脱スマホ」の流れだという。辞書アプリをスマホに入れておけば、確かに電子辞書を携帯しなくて済む。しかしスマホの最大の特長ともいえる“オンライン”が仇となることもあるようだ。

「親御さんの中は、安全面や依存性などから、子どものスマホ使用に不安を持っている方もいます。スマホを使ってネットで調べるよりも、オフライン専用端末で学習する安心感は大きい。受験生や大人世代でもSNSやゲームの誘惑を排除するべく、学習に集中したい人が購入するケースが増えています」(同前)

 一般的な折り畳みタイプではなく、スマホの形状を意識したようなフラットな薄型モデルも存在。機能面もスマートで、学習の進捗状況がグラフ化されたり、自分に合った学習プランを学べるものもあり、こういった機能は社会人から支持されているという。

 実際、スマホから電子辞書に移行した30代会社員の男性はそのメリットを実感する。

「どんなに通知を切っていても、スマホを持っている限り、メールやLINEの新着や話題のニュースが気になってしまうんです。それで電子書籍の専用媒体を購入した経緯があり、ならば電子辞書も切り離してしまえと考えました。海外出張に向けて、通勤時や隙間時間などにNHKラジオ英会話が収録された電子辞書を手に奮闘しています」

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