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【ドル円週間見通し】米利上げ休止の思惑、ドル買い一服も

・3月4日-8日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(欧)1月ユーロ圏小売売上高 5日(火)午後7時発表予定
・予想は、前月比+1.0%
 参考となる12月実績は前月比-1.6%と急減したが、市場予想とおおむね一致した。食品を除く売り上げやオンライン販売の減少が要因。ドイツの小売売上高が大幅に減少したことも影響した。1月はドイツの小売売上高の反動増が予想されるが、オンライン販売の大幅な増加は期待できないことから、ユーロ圏全体の売上高は市場予想を下回る可能性がある。

○(米)12月貿易収支 6日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、-542億ドル
 参考となる11月実績は-493億ドル。携帯電話端末と石油製品の輸入が減少したことによって貿易赤字は縮小した。ただし、12月の前渡し商品貿易収支は-795億ドルで赤字幅は11月の705億ドルから大幅に拡大しており、サービスを含めた12月の貿易収支は500億ドルを大幅に上回る赤字となる可能性がある。

○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会 7日(木)午後9時45分結果発表予定
・予想は、主要政策金利の据え置き
 1月の議事要旨によると、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)に関する分析をすみやかに進めるようスタッフに求めていたことが判明した。ユーロ圏経済の減速に備えた措置とみられる。ECBが量的緩和策を再び導入することは困難だが、長期間にわたって銀行に低金利の資金供給を行う必要があると判断している。主要政策金利の引き上げ時期については特定しない方針を維持するとみられる。

○(米)2雇用統計 8日(金)午後10時30分発表予定
・予想は、失業率は3.9%、非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人
 1月の米雇用統計では、政府機関の一部閉鎖の影響で失業率は上昇したが、雇用の拡大は続いていることがわかった。2月については、失業率の低下が予想されるが、非農業部門雇用者数の伸びは1月実績を下回る見込み。平均時給の伸び率は前年比+3%を維持する見込みだが、インフレ加速を示唆するデータではないとみられる。

○その他の主な経済指標の発表予定
・4日(月):(欧)1月ユーロ圏生産者物価指数
・5日(火):(米)12月新築住宅販売件数
・6日(水):(米)2月ADP雇用統計
・7日(木):(欧)10-12月期ユーロ圏域内総生産
・8日(金):(日)10-12月期国内総生産改定値、(日)1月経常収支

【予想レンジ】
・110円00銭-113円00銭

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