中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

たった一度の「母の日」のプレゼント 35年前に贈ったレンギョウの今

小学校時代に母に贈ったレンギョウの子孫は今も黄色い花を咲かせ続けている(中央部分)

 5月の第2日曜日は「母の日」だが、はたして「母」はどんなことをしてもらったら嬉しいのだろうか。「今まで1回しか母の日にプレゼントをしたことはないけど、そのことを今でも母は覚えてくれている」と語るのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。小学校時代に母の日に贈った唯一のプレゼントと、その後のエピソードについて、中川氏が振り返る。

 * * *
 最近、仕事で付き合いのある女性・Aさん(40代)からこう言われました。

「私には兄と弟がいるんですが、この2人の妻が、母の日や父の日になると“マウンティング”をしているようなんです……。どっちがいいプレゼントを贈るか、という勝負。正直、ウチの家庭では両親も含めてこうしたお祝いは、誕生日以外はやらない、というルールになっているんですが、いわゆる『嫁』は、そうは言っても何か贈るのが礼儀だろうと考えているようです。父も母も、お礼を言わなくてはならないのが煩わしい様子が見て取れます。いや、もちろん、ありがたいことは間違いないのでしょうが……」

 昨今、年賀状も廃止する動きがあったり、クリスマスだって恋人同士はもはやフレンチのフルコースやらシティホテルを予約する必要はない。行事が全体的に下火になっている感じはありますが、私は母の日をめぐって、ひとつの思い出があります。

 母の日といえば、カーネーションを送ったり、「肩たたき券」を渡したりとかもあるでしょう。ただ、私の家は幼少の頃より父が単身赴任で姉と私と母の3人家族だったため、母もいろいろと忙しく、あとはけっこうリベラルなスタンスを持った人だったため、「行事」的なものはどうでもいいと考えていました。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。