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「認知症になっても変わらず暮らせるように」 若年性認知症の集いが目指す場所

支援やサービスにつなげてくれるコーディネーター

 若年性認知症について、まだ社会制度が充分に整っているとはいえないが、それでも診断直後からサポートし、必要な制度やサービス、就労支援などにつなげてくれる病院のソーシャルワーカーや地域包括支援センターなどの、相談先はある。その中のひとつが「若年性認知症支援コーディネーター」だ。

 公益財団法人積善会曽我病院の若年性認知症支援コーディネーターで精神保健福祉士、社会福祉士の田中香枝さんがその支援内容について語る。

「若年性認知症支援コーディネーターは国の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)で各都道府県に配置されたもので、若年性認知症の人や家族の相談を受け、必要な制度やサービスを紹介する調整役。診断直後、大きな不安のなかで、若年性認知症の切実なニーズをよく理解して相談を聞き、さらに自治体などで相談を受ける側の啓発・支援も行っています。

 介護保険サービスで高齢者の支援は充実し始めているものの、若年性認知症の人や家族が必要とする制度やサービスはまだ充分に整っていないのが現状。今は本人や家族がニーズの声を上げ、支援単発ではなく、継続的な支援者とつながることが大切です」

※女性セブン2019年6月20日号

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