住まい・不動産

立川・国分寺の方が便利でも… 中央線の文教都市「国立」に住みたくなる理由

気持ちの良い散歩コースがある街はやっぱり最高

気持ちの良い散歩コースがある街はやっぱり最高

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「国立」(東京都国立市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 地名の由来というものは、まったく不明なことも珍しくありませんが、今回取り上げる国立は非常に明快。大正時代の末期に学園都市計画が持ち上がり、新たに駅ができる際、国分寺と立川の間にあることから、両駅から1文字ずつ取って「国立(くにたち)」という駅名になりました。23区外にありながら、高級住宅地として名高い国立は、どんな街なのでしょうか?

 鉄道はJR中央線のみ。1線しかないうえに、新宿までは15駅もありますが、国分寺で特別快速に乗り換えれば、新宿まで24分です。ちなみに駅北側には、国鉄時代から鉄道総合技術研究所があり、新幹線「ひかり」の開発が行われたのはこちら。そのあたりの地名は「光町」になっています。

 道路状況は、駅の南北で状況が異なります。駅の南側は計画都市なので、道幅が広い上に道も分かりやすく、車の運転もしやすいでしょう。一方、駅の北側は、南側に比べると道はやや狭く、交通量が多い割に歩道がない場所もあり、運転時には注意が必要です。駅の北側、南側とも、主要な幹線道路から距離があり、高速道路の入り口も遠いので、総合的に見れば車移動の便は今ひとつといったところでしょうか。

駅前にパチンコ屋がない街

 中央線は、「中央線文化」という単語が存在するほどキャラクターが濃い街が多い路線ですが、その中でも国立は独自の路線を歩む街。もともと学園都市として計画された国立駅周辺には一橋大学、桐朋中学・高校、都立国立高校など、“超”の付く進学校が立ち並び、アカデミックな雰囲気が漂っています。駅前にパチンコ屋がないのも特徴の1つ。学生街というよりは、文教地区という呼び方がしっくり来ます。

 住民の“街を守ろう”という意識が極めて強いのも、特筆すべきポイントです。高層マンション計画を巡る景観権の裁判は、全国から注目を浴びましたし、開業当時に作られた三角屋根の駅舎は一旦解体されましたが、これを惜しむ声が多く上がり、元の場所に再築される予定です。南口からまっすぐに伸びる「大学通り」の並木道は、散歩コースとして最高。春は見事な桜並木、秋には銀杏並木が楽しめます。

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