閉じる ×
住まい・不動産

「本郷三丁目」駅は三丁目にはない! 散策も楽しい穴場タウンの魅力

歴史と文化に触れることのできる街(写真は東京大学の「赤門」)

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「本郷三丁目」(東京都文京区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 今回取り上げる「本郷三丁目」は、東京メトロと東京都交通局の駅。近隣に「本郷○○」という駅は無いので、「本郷」という駅名でも良さそうなものですが、ともかく駅名は「本郷三丁目」です。しかもこの本郷三丁目駅があるのは本郷二丁目……。日本最難関大学・東京大学の最寄り駅です。

 鉄道は東京メトロ・丸ノ内線と都営大江戸線の2線。両線の乗り換えには注意が必要です。地下通路がないため、一旦地上に出る必要があるのです。徒歩圏内には東京メトロ・千代田線(湯島)、JR(御茶ノ水、水道橋)、東京メトロ・南北線(後楽園、東大前)、都営三田線(春日)などが通っており、秋葉原や上野も歩けない距離ではありません。本郷三丁目駅に固執せず、色々な路線を使い分けるのが、この街の鉄道の賢い利用方法でしょう。

 道路事情も良好です。本郷通り(国道17号)と春日通りが駅の真上で交差し、白山通りや蔵前橋通りもすぐ近くにあって、東西南北のいずれに向かうにも便利です。ちなみに江戸時代、本郷三丁目の交差点までが“江戸”で、「本郷もかねやすまでは江戸のうち」という川柳が詠まれたという歴史もあります(今も営業を続ける「かねやす」というお店があったため)。

見どころが多く散歩好きには最高

 地図を眺めると、東京大学の広大なキャンパスがとにかく目立つこの街は、散策の楽しさが大きな魅力です。一帯は史跡だらけで、樋口一葉、宮沢賢治、石川啄木、島崎藤村ほか、数多くの文豪ゆかりの地が点在し、湯島天神、東京ドーム、文京シビックホール(地上105m超の無料展望台アリ)、日本サッカーミュージアムなどの見どころもあります。東大のキャンパスも簡単に見学でき、四季折々、散策に最高のスポットです。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。