住まい・不動産

「本郷三丁目」駅は三丁目にはない! 散策も楽しい穴場タウンの魅力

歴史と文化に触れることのできる街(写真は東京大学の「赤門」)

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「本郷三丁目」(東京都文京区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 今回取り上げる「本郷三丁目」は、東京メトロと東京都交通局の駅。近隣に「本郷○○」という駅は無いので、「本郷」という駅名でも良さそうなものですが、ともかく駅名は「本郷三丁目」です。しかもこの本郷三丁目駅があるのは本郷二丁目……。日本最難関大学・東京大学の最寄り駅です。

 鉄道は東京メトロ・丸ノ内線と都営大江戸線の2線。両線の乗り換えには注意が必要です。地下通路がないため、一旦地上に出る必要があるのです。徒歩圏内には東京メトロ・千代田線(湯島)、JR(御茶ノ水、水道橋)、東京メトロ・南北線(後楽園、東大前)、都営三田線(春日)などが通っており、秋葉原や上野も歩けない距離ではありません。本郷三丁目駅に固執せず、色々な路線を使い分けるのが、この街の鉄道の賢い利用方法でしょう。

 道路事情も良好です。本郷通り(国道17号)と春日通りが駅の真上で交差し、白山通りや蔵前橋通りもすぐ近くにあって、東西南北のいずれに向かうにも便利です。ちなみに江戸時代、本郷三丁目の交差点までが“江戸”で、「本郷もかねやすまでは江戸のうち」という川柳が詠まれたという歴史もあります(今も営業を続ける「かねやす」というお店があったため)。

見どころが多く散歩好きには最高

 地図を眺めると、東京大学の広大なキャンパスがとにかく目立つこの街は、散策の楽しさが大きな魅力です。一帯は史跡だらけで、樋口一葉、宮沢賢治、石川啄木、島崎藤村ほか、数多くの文豪ゆかりの地が点在し、湯島天神、東京ドーム、文京シビックホール(地上105m超の無料展望台アリ)、日本サッカーミュージアムなどの見どころもあります。東大のキャンパスも簡単に見学でき、四季折々、散策に最高のスポットです。

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