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帰省時に実家の老親に「墓」「葬儀」の意向を聞き出すコツ

 葬儀以上にトラブルの種となりやすいのが墓だ。管理や処分に費用がかかるため、親の死後に兄弟間の「押し付け合い」が起きやすい。

「まずお墓の場所や菩提寺を確認しておくことが第一です。そして大事なのがお墓の『継承者』についての話し合いです。お墓や仏壇は『祭祀財産』と呼ばれ、不動産や預金などと違って継ぐ人は原則ひとり。必ずしも長男が継承するものとは限りません。そのため揉めることも多く、親の生きているうちに家族で確認しておいたほうがいい」(同前)

 また、実家に犬や猫がいる場合は「ペットの処遇」についても今から考えておく必要がある。

 内閣府の調査では、60~69歳の3人に1人、70歳以上の4人に1人が何らかのペットを飼っており、「飼い主に先立たれたペット」が行き場を失い、社会問題化している。

 いざというときのためにペットの病気やかかりつけの動物病院を把握しておくことが望ましい。また「誰が世話を引き継ぐのか」も相談しておくべきテーマだ。

※週刊ポスト2019年8月16・23日号

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