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携帯ショップ、1年で最も機種変更が増える「新型iPhone販売」の現場

家族全員でのiPhoneへの機種変更を促す

 新規の契約が生命線である携帯ショップにとって、狙い目となるのは「家族割で契約をしていない顧客」だという。

「単身で回線を契約している契約者は、家族が他キャリアを利用している可能性が高い。そういった顧客をリストアップし、一人ずつ営業電話をかけます。契約者本人には、最新端末が『予約なしでも購入できる』と案内し、家族には安価な現行機種を勧めて、一気に家族全員の契約を獲得するのが、“勝ちパターン”のひとつです」

脱却できない「iPhone頼み」

 だが、新作発売による熱が年々盛り下がり傾向なのも事実だ。

「目新しいデザインの変化もなく、革新的な新機能もない。会社としてはGoogle PixelなどのAndroid機種を販売していく流れがありますが、それはスマホに関するリテラシーの高い人か、クルーに勧められてなんとなく購入する場合のみ。やはりスマホ普及期に、初めてのスマホとしてiPhoneを購入した人が圧倒的に多く、その人たちが延々と機種変更する。結局巡り巡って、『iPhone頼み』にならざるを得ないのが、携帯キャリアの実情です」

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