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家計

マイカーよりカーシェア 年間40万円以上コストを圧縮できる

駐車場台も車検費用もかからない(写真:時事通信フォト)

駐車場台も車検費用もかからない(写真:時事通信フォト)

 仕事をリタイアしたり、定年後の再雇用で収入が大きく減ったりした時、「お金の不安」が顕在化する。わかりやすいのが、毎月減っていく預金通帳の残高だ。

 総務省の家計調査によれば、夫65歳、妻60歳の世帯の平均的な家計の収支は、「毎月約5万円の赤字」である。そのぶんは貯金を取り崩す必要があり、人生100年時代を前提にすると、「老後資産は年金だけでは2000万円不足する」とした金融庁の報告書が大きな波紋を広げた。

 ただ、逆にいえば「毎月5万円の赤字」を圧縮できれば、定年後も貯金を減らさずに過ごせるのだ。平均的な支出が毎月約26万円(前掲報告書)の家計から、月5万円を捻出するのは困難に思える。しかし、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏はこういう。

「“これは削れないお金”という先入観があるだけで、60代以降の家計には、簡単に圧縮できる支出がたくさんある。支出を削るというと、質素な倹約生活を強いられるイメージがありますが、生活水準を落とさずにできる工夫もたくさんあります。楽しみながら支出削減に取り組むことは、十分に可能だと思います」

 具体的な方法を以下に解説した。プロの指摘をもとに、自身の家計にもある「本当は払わなくてもいいお金」を炙りだし、それぞれの方法で「月5万円」を捻出していくことが肝要だ。

レンタル生活はこんなに楽でお得

 消費増税の影響は、高額な買い物になるほど大きい。それゆえ、これからは「買う」という行為自体を見直すことも考えたい。

 前出の丸山氏は「無理にローンを組んだり、貯金を取り崩してまで物を購入する必要はありません」と発想の転換を訴える。

「物を買って所有することは、常にコストやリスクが付きまといます。私は欲しいものがあったら、まずはレンタルできないかを調べることにしています」

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