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在宅勤務夫の弱気な独り言 「だめだ!」「クソッ」と子供がマネする始末

独り言にも答えないとすねる夫(イラスト/ユキミ)

独り言にも答えないとすねる夫(イラスト/ユキミ)

 パーソル総合研究所「全国2万人規模の緊急調査結果」(2020年3月23日発表)によると、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務になった人は推定360万人。そんな中、急に家で仕事をするようになった夫にイラつき、「爆発しそう」と悲鳴をあげる妻が続出しているという。そのリアルエピソードを紹介しよう。

【星野裕子さん(仮名)】……東京都内の賃貸マンションに住む43才の会社員。10才と7才の息子がいる。結婚15年目。同じ年の夫は、資材メーカー勤務。

 ほぼ、同時期に夫婦でリモートワークになりました。私はキッチンの簡易テーブルで、夫はリビングのダイニングテーブルで仕事をしています。声は聞こえるものの、部屋が違うため顔を合わせることがなく、快適に仕事をしていたのですが…。

 そんな状況が一変したのは、在宅ワーク5日目。もれ聞こえてくる夫の会議の内容を察するに、会社が存続も危ぶまれる状況に追い込まれている様子。それまで黙ってパソコン作業をしていた夫ですが、その会議が終わると、「もうだめだ!」とか「最悪だ~」などと叫ぶようになったのです。「どうしたの?」と聞いてほしいことはわかるのですが、こっちも仕事中。忙しかったので無視していたらすねてしまったようで、声のトーンを上げていくんです。私も意地になって無視を続けていたら、その後毎日のように「だめだ!」「クソッ」などと叫ぶように。

 最近では、下の息子が夫のマネをする始末。さすがに頭にきて、夫が大声を出すたびに、もっと大声で「ウザッ!」などと怒鳴り返してやりました。人のふり見てわがふり直せ、じゃありませんが、そのせいか、ちょっとおとなしくなりました。

 ──この星野さんのケースに、精神科医の片田珠美さんはこうアドバイスする。

「不安が大きくなり、そのはけ口が独り言となっているのでしょう。家族に危害を及ぼさないようなら、無視するのが有効な対処方法。今回の場合は結果オーライですが、下手に取り合わない方が賢明。会社に対する不安や怒りの矛先を、裕子さんやお子さんに向ける可能性も。反応しなければ、張り合いもなくなり、独り言がやむと考えられます」

※女性セブン2020年5月7・14日号

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