マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

暮らしのマネー

コロナ後の年金術 繰り下げより再雇用で年金増やすのが賢明

2020年6月7日 16:00

働いて年金も増やす時代に
働いて年金も増やす時代に

 コロナ後では年金の“賢い受け取り方”が大きく変わる。これまで「勝ち組」とされてきた会社に雇われないフリーランスの業務委託などの働き方は、年金も有利とされていた。

 会社の再雇用で働く定年後世代は、給料と年金の合計が月28万円以上(60~64歳の場合)になると、超過額の50%が年金から減額される「在職老齢年金の支給停止」に悩まされてきた。一方、業務委託などで働けば、厚生年金に加入しないで済むので、いくら稼いでも年金はカットされない。社会保険労務士の北山茂治氏が解説する。

「定年後も再雇用などで厚生年金に加入して働いていると、将来の受給額は増えますが、年金保険料を払い続けるので、そのぶんを取り戻すには長い期間が必要だった」

 北山氏の試算によれば、60~65歳の5年間、会社員として月収25万円のAさんと、業務委託で同じ収入のBさんを比べると、65歳から受け取る年金額はAさんのほうが年間約8万5000円多くなる。ただし、Aさんが5年間に支払った年金保険料の総額は142万円にのぼるため、そのぶんをAさんが取り戻して、Bさんより得するには86歳直前まで長生きしなくてはならなかった。

 だからこそ再雇用は「負け組」とみられてきたが、状況は変わった。

「この試算は、社員でもフリーランスでも同じ額を稼げるという前提ですが、コロナ禍でフリーは真っ先に仕事を失うリスクがあることが明らかになった。今後は“定年後も厚生年金に加入しながら働く”という選択が有力になってくる。それを後押しする制度改正も控えています」(同前)

 今国会で成立が確実となった年金改正法である。60~64歳の在職老齢年金の支給停止基準が給料と年金の合計47万円までに緩和されるのだ。

「これによって60~64歳での『働きながら年金も満額受給』が一気に実現しやすくなる。また、65歳以降に厚生年金に加入して働く場合についても、これまでは年金受給額が増える改定が退職時や70歳の時点でしかなされなかったが、政府は毎年1回改定して年金額を増やしていく『在職定時改定』を導入する方針です。保険料を多く支払った“リターン”を、早く受け取れるようになるのです」(北山氏)

不動産売却の完全マニュアル

【2020年版】不動産一括査定23サイトを徹底比較!
【2020年版】不動産一括査定23サイトを徹底比較!
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定

FXや株、年金などに関する記事

LINEで手軽に株投資! 初心者でも始められる「LINE証券」の特徴を紹介
年金いくらもらえる? 年金の種類や制度、受給額を徹底解説

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする
ABJマーク

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

ABJマーク

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。