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横尾忠則氏「コロナ社会で執着は不要。大阪人のようないい加減さを」【#コロナとどう暮らす】

2020年6月13日 11:00

「大阪人の“しゃーないやんけ”の精神は強い」と話す横尾忠則さん(時事通信フォト)
「大阪人の“しゃーないやんけ”の精神は強い」と話す横尾忠則さん(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスによって、これまでの社会は一変した。特に高齢者のリスクは高く、毎日の自粛生活で神経質な生活を強いられている人も多いだろう。我々は、これから先どのような心構えでいるべきか。画家の横尾忠則さん(83才)が語った。

 * * *
 人間、生涯で一度は戦争を体験する運命にあると考えていた。すでに第二次世界大戦を経験している僕は、83才という高齢を迎え、よほどのことがない限り、命の危機にさらされる事件に遭遇することはないだろうと思っていた矢先に、地球スケールで席巻する新型コロナウイルスの恐怖にさらされる運命に出会うことになった。このコロナ禍はある意味で戦争の危機に匹敵するものだった。

 緊急事態宣言は解除されたものの、まだ不透明な状態が続いている。こんな落ち着かない日常をどう送ればいいのか。政治も医療もお手上げ状態である。いつ完璧な収束を迎えるのか誰も知らない。そんな日常の中で、如何に日々を過ごすのかが、目下の大きな課題である。そこで自分の場合について考えてみたい。

 僕の職業は画家であるが、発表の場である美術館や画廊も中止、延期の状態が続いている。自粛は解除されたが、元々、終日アトリエに閉じ籠もる生活はコロナ以前と一向に変わらないので、外出自粛には全く抵抗がない。そしてこの生活は終生、変わらないと思う。

 元々、外界や社会の出来事、政治などに対する関心は疎い方だが、コロナ禍以来、新聞、テレビが関心事の中心になっている。難聴が著しいために、音声で語られるテレビの情報は充分把握できないので、もっぱら新聞と週刊誌中心である。

 高齢化社会では、僕と同年、それ以上の方も多く、持病を抱えている者は、コロナ感染を最も恐れる。従って免疫力をつけるための体力づくりを中心の生活を送っている。先ず、病気にならないために、自分が自分自身に対する主治医の役目を果たすようにして自己管理を怠らないように注意を払っているが、必要以上にコロナ感染を恐れないことだ。

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