キャリア

「YouTuberになりたい」大人たちの心理 求めるのは人との繋がりか

 30代の男性会社員・BさんもYouTuberになりたい一人だ。趣味はソシャゲでとくに「ガチャ」が大好きだという。月平均で2万~3万円、多い時には10万円を超えるほどだが、Bさんは「これでも微課金」だと笑う。レア度の高いキャラを引けたときの興奮もさることながら、引けないときの空気感の共有も好きだと話す。

「ツイッターでは、引けたときも爆死(課金しても引けなかった意味)したときも、フォロワーと喜びや悲しみを分かち合える。YouTubeのガチャ動画や配信もよく見るのですが、そこでもまたスポーツ観戦のような一体感があって好き。僕もそういう感動をシェアする行為の発信元になって、少数でもいいから人とつながりたってみたいです」(Bさん)

 実際はYouTubeで投稿することで収益を得て、ガチャの資金にあてたいだけではないのか。そう聞くとBさんは、「それならガチャ動画みたいなコスパの悪いことはしない」と否定する。

「確かに配信すればスパチャ(スーパーチャット。YouTubeのギフティング=投げ銭機能)を投げてくれる人もいますし、ガチャ動画は比較的再生数が伸びやすい。でも、そもそもある程度ユーザーに認知されなければ、収益にはならないし、ガチャにはかなりお金がかかって、コスパが悪すぎる。それよりもむしろ、少人数でいいので、動画を通して感動を共有してみたい」(Bさん)

 30代の女性会社員・Cさんは、学生時代に『ニコニコ動画』の生主(生放送の放送主)への憧れがあった。すっかり忘れていたが、前職をやめて無職になり、精神的に辛いときにふと思い出し、TwitCasting(ツイキャス)を思い切って始めたところ、思わぬ喜びがあったという。

「顔出しには抵抗があったので、顔出しなしでツイキャスをしてみました。誰からも相手にされないと思っていたら、意外とかまってもらえて、とてもうれしかった。顔出し枠にするとさらに閲覧が多くなる。お茶(アイテム)ももらえることができました。一方的に話すだけと思っていたら、リスナーに自分の趣味と合う人がいて、語り合うことができたのも嬉しかったです」(Cさん)

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