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VTuberへの投げ銭「月2万~3万は惜しくない」 癒やしを求めるファン心理

ネット上には数多くのコンテンツがあるが、なぜVTuberに夢中になるのか(イメージ。Getty Images)

 バーチャルユーチューバー(VTuber)のスーパーチャット(投げ銭)が、盛り上がりを見せている。世界中のYouTubeチャンネルを評価するランキングサイト「Playboard」が集計した累計投げ銭金額で、VTuberがランキング上位を席捲。10月1日時点で、1位「桐生ココ」と2位「潤羽るしあ」の2人が累計1億円超え。しかもトップ10には、4位「兎田ぺこら」5位「湊あくあ」などのVTuberが7人も占めている。

 当然ながら投げ銭の原資は、視聴者たちのお金だ。アニメや漫画、ゲームなど、様々なコンテンツがある中で、なぜVTuberが選ばれるのか。その背景には「癒やし」「応援」「希望」が欠かせない要素になっているようだ。ファンたちの本音に迫った。

 20代の男性会社員・Aさんは、アニメ視聴やソーシャルゲーム(ソシャゲ)のプレイなどをしていた自称“ライトなオタク”だ。しかし在宅勤務になってから徐々に無気力になり、そういった趣味から距離を置き始めていた。そんな時に出会ったのがVTuberだった。

「ずっと1人でアニメを見ていると、寂しくなる時がありました。プレイしていたソシャゲもサービス終了が続いてゲンナリ。そんな時、VTuberのゲーム実況や歌に救われました」

 その後Aさんは、「切り抜き動画」をきっかけにVTuberを次々と知るようになったという。切り抜き動画とは、公式や有志により、配信の見どころがコンパクトにまとめられた動画のことだ。

「切り抜き動画で様々なVTuberを知り、配信でのコラボも楽しめるようになりました。推しの意外な一面が見られたり、愛おしさが増すこともあります。純粋に応援したくなります。

 コロナの中、出かけなくても会いたい時に会えるし、もう生活に欠かせない存在です。癒やされるし、希望をもらっています。リアルの女性と違い、絶望するなどということもほぼない。だから投げ銭で月2万~3万円も惜しくないし、視聴者がコンテンツの価値を決められるのもまた魅力です」(Aさん)

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