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靴磨き・宅飲み動画も人気 無名芸人がYouTubeで成功するカギは?

芸人だからといってYouTubeで成功できるとは限らない(写真はイメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けたエンタメ業界。4月と5月の緊急事態宣言時と比べれば徐々に状況は落ち着いてきてはいるものの、今また感染拡大の第3波が到来し、油断は出来ない状況だ。お笑い芸人の世界も例外ではない。

 緊急事態宣言時、ライブやイベントは全て無くなり、テレビ番組の収録やロケもストップしたことで多くの芸人の仕事が失われた。特に若手は芸だけでは稼げないためアルバイトをして生計を立てているが、そのアルバイトも制限され、芸人を辞める者も続出した。活動の場が失われた今、多くの若手芸人が活路を見出しているのがYouTubeだ。しかし、テレビなどで活躍しているベテラン芸人もこぞってYouTubeを始めているため、ここでも無名の若手が成功するのはかなり難しい。

 芸人YouTuberは、大きく分けて3つのジャンルに分類される。1つ目がネタ動画を中心に配信している芸人だ。芸人にとってネタは名刺代わりとなるため、YouTubeを始める際は真っ先にネタ動画をアップする芸人が多い。だが、既に中川家やサンドウィッチマン、ジャルジャル、東京03など売れている芸人の動画の影に隠れ、無名芸人はなかなか存在感を示せない。

 2つ目は、企画系の動画を配信している芸人だ。最も成功しているのは江頭2:50だろう。元々テレビの放送コードギリギリの芸風だった彼は、YouTubeを始めた途端爆発的に登録者数を増やし大成功した。元々の芸がYouTube向きだったのだろう。この企画系動画もネタ動画同様、テレビで活躍している芸人が強い。テレビの仕事などで企画作りのノウハウを知っているので、自分に合った面白い動画を作りやすいのだろう。さらに芸人は、トークスキルが高いため視聴者も飽きにくく、YouTubeをメインフィールドとしている既存のYouTuberより人気が出やすいとも言える。

 3つ目が趣味・特技系の動画を配信している芸人だ。この分野で成功している芸人の筆頭は、ピン芸人のヒロシだろう。趣味のキャンプを動画にした『ヒロシチャンネル』は、登録者数100万人を超える人気動画となっている。この3つ目こそが、若手芸人にとって最もチャンスがあるジャンルではないだろうか。趣味・特技系の動画は、興味を持ってもらえれば、極端に言えば面白くなくても再生される。そこに芸人のエッセンスとして少しの面白さを加えられれば、一般YouTuberとの差も作りやすい。ネタ系や企画系は売れている芸人に太刀打ちができないが、趣味・特技系なら自分が本当に好きなことであれば売れている芸人にも勝てる可能性がある。

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