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市原悦子さんもこだわった埋葬の形 今4割の人が「樹木葬」を選ぶ理由

2020年12月25日 7:00

市原悦子さんは「樹木葬」を選んだ
市原悦子さんは「樹木葬」を選んだ

 色づいた木々に囲まれた広大な敷地に、墓石のない墓苑が広がっている。あるのは、故人の名前が刻まれた20cm角ほどの小さな黒い石のプレートと、植樹された若い樹木。その1 つ、寒風に揺れる細い落葉樹・エノキのすぐそばに、市原悦子さん(享年82)が最愛の夫と共に眠っている。小さな石のプレートには、名前が刻まれているだけだ。

 市原さんが眠るこの場所では、墓石の代わりに樹木を墓標としている。「樹木葬」と呼ばれる埋葬法だ。2019年1月に市原さんが亡くなった際、この「樹木葬」は驚きをもって報じられたが、近年、墓事情に明らかな変化が見え始めている。

 墓に関する総合情報サイト『いいお墓』を運営する鎌倉新書は、11月26日に「2019年『いいお墓』経由で購入した墓の種類」に関する調査結果を発表。それによれば、全国平均の割合が一般墓27.4%、納骨堂24.9%なのに対し、樹木葬が41.5%と群を抜いてトップ。2010年の調査では一般墓の購入が91%だったが、その割合が年々低下。ついに、今回初めて樹木葬が一般墓を上回った。

 樹木葬を選択する人が増えた背景には何があるのか。『いまどきの納骨堂 変わりゆく供養とお墓のカタチ』(小学館)の著者・井上理津子さんが解説する。

「樹木葬の多くは骨壺から遺骨を取り出し、布などに包んで土の中に納めます。時間をかけて土に還るから、死後は“自然に還りたい”という考えの人に人気のお墓です。自然の中でゆっくり眠りたいという考えのかたが、増えているのです」

 物理的な変化も影響しているようだ。葬送・終活支援ソーシャルワーカーの吉川美津子さんがこう言う。

「樹木葬は継承を必要とせず、一代限りで使用できるタイプが多い。霊園や寺院に永代にわたって供養や管理を任せられる“永代供養”の樹木葬も多く、そうなれば継承者も必要ない。継承者不足も、樹木葬が増えた理由なのではないでしょうか」

 実際、鎌倉新書の調査によれば、4人に1人が継承者が「いない」もしくは「わからない」と回答している。

 冒頭、市原さんが樹木葬を選んだのは、まさにこれらの理由だった。生前、市原さんが気にかけていたのが、自分がいなくなった後の墓についてだったという。

「2014年にご主人が亡くなったとき、“コンクリートのお墓に入れるのはかわいそうだ”“自分も、旦那さんと一緒に自然の中で眠りたい”という思いから、樹木葬にこだわって墓地を探したそうです。ふたりの間には子供がいませんから、永代供養の樹木葬にしたのは、縁戚たちへの配慮もあったのではないでしょうか。お墓探しを始めた頃から、市原さんは“お墓は人生を物語る証”と常々口にしていたといいます。気遣いの人といわれた、市原さんらしいお墓の形といえるのかもしれません」(芸能関係者)

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