キャリア

在宅勤務が推奨される中で「通勤できなくて寂しい」会社員の声も

 話題のカフェやレストラン、そしてハイブランドが立ち並ぶ東京・表参道。ファッションや文化の最先端を行くこの街に惚れ込む人は多い。IT企業に勤務する20代女性・Bさんもその一人だ。表参道駅が最寄りの企業に転職して、半年ほどで転機が訪れた。

「うちも、基本在宅勤務になりました。でも、表参道で働きたくて転職したのに……。以前はランチを楽しみに仕事を頑張っていて、『今日はあのお店に行こう』といった感じで、食べ歩きをしていました。1回のランチで1000円を超えることもあって、安くはなかったのですが、せっかく表参道にいるんだからと、週2回は食べ歩き。あとはお弁当を買ってきたりして、工夫しながら表参道の食を楽しんでいました。

 おしゃれな人が多くてテンションが上がるし、帰りがけにウィンドウショッピングをするだけでも楽しかったです」(Bさん)

 そんな表参道オフィスを満喫していただけに、在宅勤務生活は「生活に色がなくなった」と嘆くBさん。現在は出勤日が設けられたことで、完全に在宅勤務ではなくなったとはいえ、今度は交通費の問題に苦しんでいるという。

「交通費が定期券ではなく、その都度精算になったのも大きいです。これまでは、会社帰りに途中下車することも多かったのですが、それもしなくなりました。

 私は千葉県に住んでいるので、表参道に出るためには片道で500円、往復で1000円以上のお金がかかります。途中下車して買い物をするなど、通勤定期の範囲内でちょっとどこかに出かけるのが楽しみだったのですが、仕方ないですね……」(Bさん)

 30代男性・Cさんは、飲食店が数多く軒を連ねる都内有数のビジネス街・赤坂に職場がある。以前は会社帰りには、職場からそう遠くない飲み屋街に繰り出し、さまざまなお店を開拓するのが楽しみだった。現在は家飲み中心で、「味気ない生活を送っている」とつぶやく。

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