家計

Amazonギフト券を転売サイトで格安購入の落とし穴 15万円失った男性も

Amazon他、米国の巨大企業の規模と成長スピードは(写真:アフロ)

Amazonは不正取得の可能性のあるギフト券の利用を禁止している(写真/AFLO)

 今、Amazonギフト券が電子ギフト券転売サイトで、通常の7~8割の価格で出品されているのをご存じだろうか。日用品から家電などあらゆる物が買えるAmazonで使えるギフト券とあって、価値は現金とほぼ変わらないため、転売サイト経由で入手する人が増えているという。24年続くネット最大規模の裏情報サイト「激裏情報」管理人の本堂まさや氏はこう話す。

「Amazonギフト券とは、EメールタイプやチャージタイプなどのAmazonギフト券を事前に購入し、ギフト券番号をアカウントに登録すれば、Amazonで買い物できる商品券のようなもの。サイト内で現金と同様に使えるのがメリットで、1年ほど前から転売サイトで20~30%引きで売られるようになりました」(本堂氏)

某転売サイトに出品されていたAmazonギフト券。3万円のものが2割以上の割引価格で転売されていた

某転売サイトに出品されていたAmazonギフト券。3万円のものが2割以上の割引価格で転売されていた

 転売サイトでAmazonギフト券を入手した人は、日用品をお得に購入したり、値下がりしにくいApple製品や人気ゲーム機を安く買っているようだ。田上さん(仮名・29歳・会社員)もその1人だった。

「最初は、転売サイトで買うアマギフ(Amazonギフト券)は5000円分くらいに留め、飲み物や本、洋服などを買っていました。でも、2割以上も安く買えるなら、今のうちに以前から欲しいと思っていたMacBook Proを買っておこうと思い、15万円分のアマギフを転売サイトで買ったんです。今まで問題なく買えていたので、今回もいつも通り、購入したアマギフをアカウントに登録してMacBook Proを注文したのですが、その5分後、Amazonからメールが届いたんです」

 メールの内容は、Amazonの利用規約に違反するアマゾンギフト券を使ったため、注文をキャンセルし、ギフト券残高を無効にした、というものだった。田上さんのMacBook Proの注文がキャンセルされただけでなく、15万円分のアマギフが没収されてしまったのだ。

 Amazonでは、「詐欺や不正取得の可能性のあるギフト券が販売されている事例が多数報告されている」として、承認していない転売サイトから購入しないように注意を呼び掛けている。さらには、そうしたサイトでギフト券を買った場合、凍結や無効化、アカウント停止の処置を行うと規定している。

 田上さんはこの規定に引っ掛かったというわけだ。実際、SNSでは「ギフト券が凍結された」「アカウントが停止された」といった投稿も複数報告されている。

「15万円の没収は痛いです。商品は届かないし、アマギフも使えない、アマギフを買った転売サイトの保証もない。ただ15万円を失ってしまいました。Amazonの規則は知っていましたが、今まで何度も使っていたので、今回も大丈夫だと調子に乗って大きな買い物に手を出したのが間違いだったんでしょうか……」(田上さん)

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