吉田みく「誰にだって言い分があります」

15万円かけて美容整形に初挑戦した30代女性に突き刺さる、看護師の言葉

マスクで顔半分が隠せる今のうちに、美容整形に挑戦する人は多い(イメージ)

マスクで顔半分が隠せる今のうちに、美容整形に挑戦する人は多い(イメージ)

 コロナ禍で人気を集めるようになったサービスは数多いが、その一つに美容整形があるという。フリーライターの吉田みく氏が、初めての美容整形に挑戦した30代女性に話を聞いた。

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 新型コロナウイルスの感染拡大により、マスク着用がマナーの生活が定着した。その頃から話題になり始めたのが、コロナ禍の美容整形である。マスクにより顔の半分が隠れること、そして自粛生活により人と会う機会が減少したので施術のハードルが下がった、というのが大きな理由のようだ。中には、国民一人当たり10万円が支給された特別定額給付金を使い、美容整形に挑戦したという人もいるという。

 都内在住の自営業、田村千恵さん(仮名・32歳)は、自粛生活中に美容整形デビューしたことを話してくれた。

「30歳を超えたあたりから、顔のたるみが気になり始めました。友人との会話も婚活などの恋愛トークから、アンチエイジングトークに変化しましたね」(田村さん、以下同)

 もともと美容整形には興味があったものの、敷居が高いイメージがあり一歩を踏み出せなかったという田村さん。友人が美容整形外科クリニックで顔のしわやたるみを改善するリフトアップをしたことをきっかけに、大手美容整形外科クリニックのカウンセリングを予約したそうだ。

「驚いたのはカウンセリングの予約の取りづらさ。世間が美容整形に注目していることが伝わってきました」

 田村さんが予約できたのは、2週間後の平日夕方。会社を早退し、足を運んだという。最初は足を運んでいいものか不安もあったが、次第に仕事の合間を縫ってクリニックのホームページを何度もみたりするなど、「早くカウンセリングが受けたくて仕方がなくなっていた」と話してくれた。

 待ちに待ったカウンセリング当日。田村さんによると、待合室には7名ほどの男女が座っていた。マスク姿だったため具体的な年齢層は分からなかったが、落ち着きのある人たちばかりだったそうだ。

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