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70代以降の胃カメラ、大腸カメラ リスクとベネフィットの見極めを

2021年4月6日 16:00

良かれと思った検査が逆にリスクとなるケースも(イメージ)
良かれと思った検査が逆にリスクとなるケースも(イメージ)

 健康リスクが高まる70代以降は、良かれと思って続けている医療検査が、逆効果になることもある。倉持章・住吉内科消化器内科クリニック院長が解説する。

「胃カメラは高齢になるに従い、ベネフィットとリスクが逆転していく検査です。胃がんの原因の99%以上を占めるピロリ菌がいなければ、70歳以降は胃カメラは卒業していいでしょう。ピロリ菌がいる場合は発がんリスクが高いので75歳までは胃カメラを続けたほうがいい。バリウム検査は撮影台からの転倒や滑落リスクが高く高齢者はやめたほうがいいでしょう」

 反対に、採血で済む前立腺がんのPSA検査、胸部X線検査は最晩年まで続けたほうがいいという。被曝リスクのある胸部CT、腹部CT、脳のCTや、長時間大きな音に耐える腹部MRI、脳のMRIなどは「医師により病気が疑われた時に受ければ十分」(同前)と考えられている。

 他にリスクとベネフィットが逆転しやすい検査が大腸カメラだ。

「検査前に飲む2リットルの腸管洗浄液は、75歳以上になると間違って肺に入ったり、大量の洗浄液で腸管が破裂したりすることがあるので注意が必要です。小さなポリープがあるかどうかを見るために、誤嚥性肺炎や腸管破裂の危険を冒すのは割に合いません。

 もちろん、個人の状態によって違いはあるので、検査をやめたり、頻度を下げたりすることができないか、医師に相談しながら見直していきましょう」(同前)

※週刊ポスト2021年4月9日号

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