中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

出世のレールを外れて地方営業していた50代社員が大復活を遂げた理由

 となれば、環境問題に対して知見があるB氏の存在は、会社にとっても非常にありがたいわけで、クライアント企業が環境問題にどう取り組むか、という課題が出る度にB氏が駆り出されることとなります。

 そして、同じ部署にいたC氏(現在50代)の場合は、結果的に会社の枠を飛び越えて活躍することになりました。C氏は「ユニバーサルデザイン」に関心が高い人物でした。障害者でも不自由なく扱えるような商品のデザインをいかに開発するか、ということをミッションとしていたのですが、完全にユニバーサルデザインは今や企業にとって必須の商品開発における条件となっています。

 そうした分野の第一人者としてC氏は広告会社に在籍していたのですが、その後は国立大学の教授に請われて就任し、今でもその活動に注力しています。

 元々、周りからは「傍流」とみなされていた人々であっても、いつしか「本流」に戻ることはあるんだな、とA氏、B氏、C氏の人生を見ていると感じます。皆さんも今関心の高い分野への注力をし続けるといずれ道が拓けるかもしれません。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。

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