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右肩上がりで史上最高値窺う「金」 純金積立なら初心者でも気軽にできる

「有事の安全資産」と言われる金

「有事の安全資産」と言われる金

「有事の安全資産」と言われる金が値上がりを続けている。2019年には小売価格が1グラム5000円台だったが、現在は7200円台で推移。史上最高値(7769円)の更新を窺う勢いだ。この上昇気流は続くのだろうか。

「金価格は今後も底堅く、下がるとは考えにくい」。そう指摘するのは、金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏。

「投資の避難先でもある金は米ドルに反比例します。昨年、コロナで経済が停滞したアメリカは460兆円もの財政出動を進め、金融緩和を続けてドルをたくさん刷ったことで価値が下がり、代わりに金が買われました。

 今後、ドルが強くなり、ドルの金利が上がると金が売られて価格が下がるのですが、まだ当分はそうなりそうにない。米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を上げたいのですが、それに“待った”をかけるのがコロナ変異種のオミクロン株と不安定な株式市場です。金の上昇傾向が続くと考えられます」

 また、中国やインドの富裕層、投資家たちが金を求める流れがあり、「彼らが買い支えるので、金価格は維持される」と亀井氏は言う。

 さらに、亀井氏は「これから日本人は金を保有したほうがいい」と語る。

「政府が財政支出55.7兆円の経済対策を打ち、赤字国債を出すため財政懸念から円売りが進み、さらにオミクロン株の登場で株式市場の値動きも不安定になるリスクがある。金は破綻するリスクがありません。他の資産が価値を下げる時に損失をカバーしてくれる“保険資産”なので、今後のリスクヘッジのために保有するのも有力な選択肢です」

 それでは、金投資を始めるにあたって、どんな商品が最適なのか。最もシンプルなのが、貴金属店での金貨や金地金の購入だ。

「初心者なら、1オンス(時価約22万~23万円)か2分の1オンス(時価約12万~13万円)の金貨を買うのがお勧め。資金にもう少し余裕があれば、100(時価約70万円)~500g(時価約350万円)くらいのまとまった地金がお勧めです」(亀井氏)

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