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三菱、三井、住友の三大財閥系の業績大復活 日本経済の中核担う存在感

「三大財閥系」主なグループ企業一覧

「三大財閥系」主なグループ企業一覧

 三大財閥は現在も日本経済の中核を担っているといっていい。『週刊ダイヤモンド』(2020年10月3日号)の集計によると、その実力は、三菱グループが関連会社の企業数2039社、従業員数約131.7万人、売上高合計134.2兆円にのぼり、取引先企業の売上を合わせた「三菱経済圏」は498.3兆円と報じられた。同様に、三井グループは企業数1339社、従業員数46.2万人で「三井経済圏」は311.1兆円、住友グループは企業数1153社、従業員数63.2万人で「住友経済圏」は299.6兆円とされている。

 日本企業の国内売上の総額は概ね1500兆円規模とされており、三菱経済圏だけでその3分の1になる。それぞれの経済圏には重複もあるが、三大財閥で半数以上を占めるとの見方もある。経済誌『経済界』編集局長の関慎夫氏が語る。

「三大財閥はコンシューマー(消費者)向けからBtoB(企業間取引)まで幅広い分野をカバーし、あらゆるビジネスを展開している。財閥系企業の底力、ポテンシャルは日本経済のなかで相当大きな存在と言って間違いないでしょう。そのなかで三菱の強さが目立つのは、グループ内に強い銀行と強い商社を抱えていることが大きい。

 とくに三菱銀行(現・三菱UFJフィナンシャル・グループ)は手堅い金融機関として知られ、バブルの時も唯一、無茶しなかった。その結果、バブル崩壊のダメージも小さく、規模の拡大と海外ネットワークを広げていまも経営安定度が高い。金融情勢が不安定でも不安なく融資や決済ができることがグループの安定につながっている」

※週刊ポスト2021年12月24日号

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