ライフ
2022年2月14日 19:00 週刊ポスト
野生のサルが食べ物を求め、住宅地にやって来るニュースがしばしば報道される。作物を食い荒らす野生のサルに対し、ロケット花火やエアガンを使い追い払うケースもあるようだが、動物愛護法などで罰せられる可能性はないのか。弁護士の竹下正己氏が実際の相談に回答する形で解説する。
【相談】
昨年、都内に野生のサルが出没し、大騒ぎとなりましたが、私の地元では頻繁に見かけます。見かけるだけならまだしも、庭の柿を食い荒らしたり、迷惑をこうむっています。今度、庭の柿を狙って姿を現わしたら、エアガンで追っ払ってもよいですか。それとも、動物愛護法で罰せられてしまいますか。
【回答】
鳥獣の保護や管理、狩猟の適正化を目的とする『鳥獣保護管理法』は鳥類、または哺乳類に属する野生動物を対象とするので、野生のサルにも適用されます。
この法は哺乳類であればクマ、イノシシなどの食肉、または毛皮の目的や管理目的などで捕獲、または殺傷(「捕獲等」)できる野生動物を「狩猟鳥獣」とし、同法が定める狩猟許可を得て、鳥獣保護区域や休猟区以外の狩猟可能区域にて、狩猟期間中に法の定めた方法で行なう狩猟を認めています。
ただ、野生のサルは狩猟動物に含まれず、狩猟許可を得ても、捕獲等できません。違反者は1年以下の懲役、または100万円以下の罰金で処罰されます。しかし、環境大臣や知事の許可を得ての学術研究、鳥獣の保護、または管理などの目的でする捕獲等は可能です。
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。