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投資ビギナーなら「全世界型分散投資」に注目 「10倍株」は至難の業

将来有望な投資先をどう探すか(イメージ)

将来有望な投資先をどう探すか(イメージ)

 投資を始めるにあたって、せっかくなら大きく儲けたいと考える人は多いだろう。だが、大きなリターンを狙おうとすれば、リスクが大きくなるのも、当然のこと。過去に株価が劇的に跳ね上がった「10倍株」(テンバガー)がいくつも存在するのは事実だが、日本株の中から今後10倍になる株を探すのは、至難の業だろう。楽天証券経済研究所所長の窪田真之さんが説明する。

「米国を代表する株価指数のニューヨークダウが過去30年ほどで10倍になっているように、日経平均もバブル前は10倍になったこともあります。バブルの頃はいくらでも10倍株がありましたが、これらの多くは、高度成長期やバブル期の頃の話で、経済成長が終わるにしたがって減ってきました。

 日経平均は、リーマン・ショック直後の2008年と比べると4倍弱に上昇しており、なかには10倍高になった株もあります。しかし、すでに10倍になった株は、そのまま上昇し続けるとは考えられません」

 では、実際に国内で10倍株となったものには、何があるのだろうか。ユニクロを展開するファーストリテイリングは、十数年前の株価は6000円ほど。現在の株価は6万円台なので、当時買っていれば、10倍株ということになる。家具やインテリアのニトリホールディングスなども、同じように時間をかけて、10倍株になっている。

「ユニクロもニトリも、安くていいものをつくることで高成長を実現してきた結果、業界内で高いシェアを占め、参入障壁を高くすることで競争に打ち勝ってきた。このように、市場の成長性が高く、市場でのシェアが高く、他社が参入するハードルが高い“3高”を満たす会社は、株価もどんどん上がっていく傾向にあります。ただし、すでに10倍になっている株は、この先も10倍株として期待できるかというと、話は別です」(窪田さん・以下同)

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