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市民ランナー待望の“価格破壊”厚底シューズの衝撃 ランシュー市場に一石

反発力も弱くない

反発力も弱くない

ワークマンが投入する「2900円」シューズの衝撃

 そうした中で、市民ランナー向けの高機能シューズ市場に一石を投じようとしているのが、ワークマンだ。昨年2月にはジョギングとランニング用の「ハイバウンス ドリブンソール」を1900円という価格で発売し、初年度で20万足を売るヒット商品となった。ただしこれはランニング初心者向けとも言える商品。今年4月上旬には、よりスピードを意識したランナーにも対応する高機能シューズ「アスレシューズ ハイバウンス オーバードライブ」を2900円で発売する予定だ。

 同シューズはカーボンプレートも炭素繊維100%のものではなく、重さもスポーツメーカーの最上位モデルからは数十gほど重いものの、これまで量販店系PB(プライベートブランド)が誇っていた最安値価格をはるかに凌駕する安さであり、市民ランナーたちの期待は否が応でも高まっている。同シューズ開発の経緯をワークマン広報部に話を聞いた。

「あくまでプロ向けではなく市民ランナーのかたが履く靴ですが、ランニングに詳しいスタッフもいるチームで開発され、今回、発売に至りました。推進力を求めるランナーや、フルマラソンで4時間を切りたい層などに、履いていただきたいと思っています」

 販売計画数としては、初年度で28万足を目指すという。

「弊社のランニングシューズの場合、同時に2~3足買っていかれる方もいるのが特徴です。これまでカーボンプレート入りのシューズを履いたことがなかった人に、体感してもらいたいと思っています」(同前)

 実際の走り心地はどうか。ランニング好きの記者が、同シューズで試走したところ、次のような感想だった。

「これまで2メーカーの厚底を履いて走ったことがあるのですが、このシューズもカーボン系特有の反発がありますね。硬めの作りをしているメーカーのものに似ている感じ。スピードもしっかり出ました。市民大会でも使ってみたいと思います」(記者)

 市民ランナーにとって手を出しやすい“価格破壊”高機能シューズの登場で、ランシュー市場の競争激化も必至の情勢。スポーツメーカー各社の新たな取り組みにも注目しておきたい。

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