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「旅先でコロナになったら?」「リスクの少ない渡航先は?」いま海外旅行を検討するための5つのポイント

【4】旅先で陽性になってしまったらどうなるか

 旅行者が最も不安なのは、日本帰国前のPCR検査で陽性が出てしまった場合のことだろう。その場合、陰性の結果が出るまで、日本への帰国便へ搭乗することはできない。たとえ無症状でも陰性と証明されるまでは帰国できないので注意が必要だ。現地で陽性になって当面帰国できない状況になれば、勤務先や仕事関係者にもそれを伝える必要に迫られるだろうし、それがどうしても難しい人にとって、まだ海外旅行は難しい状況にあるといえる。

【5】コロナの海外旅行保険は?

 海外で新型コロナウイルス感染症に感染した場合の医療費が気になる人もいるだろう。ゴールドカードなどのクレジットカード付帯の保険でも、コロナ罹患時に医療費はカバーできる。だが、最近は渡航費そのものをそのカードで支払わないと保険の対象とならないケースが増えているので注意してほしい。掛け捨てのコロナ保険で比較的リーズナブルなのは、エイチ・エス損保の「海外旅行保険たびとも」などがある。高額の医療費で知られるアメリカのハワイでも、5日間を1740円~でカバーできる(10~64歳の場合)。

 いま海外旅行に行きたいという人にとっては、帰国時のPCR検査が大きなハードルになっている。はたしてこの制度はいつまで続くのか。今後の感染状況によるところも大きいが、少なくとも、「全国旅行支援」のスタート時期と目されている2022年9月までは、このまま続くだろうと見ている。遅めの夏休みがとれる人にとっては、海外旅行に気軽に行けるチャンスがまだ残されているともいえるが、もちろん後ろにずれこむ可能性も十分考えられる。

 いずれにしても、早くかつてのように気軽に海外に行ける状況になってほしいと祈るばかりである。

文■橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の40代。コロナ前は「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かけていた。訪問国は122か国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。

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