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約100年前に導入された「日本初の自動改札機」、4年で撤去されてしまった理由は?

 なお、現在の日本の鉄道では、乗車券と自動改札機をセットにした自動改札システムが当時よりも大幅に発達しており、より多くの運賃パターンに対応するだけでなく、乗車券の電子マネー化などの多機能化も進んでいます。

 現在は、乗車券のICカード化や、スマートフォンやITの発達にともない、IC式自動改札機やQR式自動改札機の導入が進められています。IC式自動改札機はICカード式乗車券、QR式自動改札機は二次元バーコード(QRコード)に対応した自動改札機です。

 こうした日本の自動改札機の原点は、今から95年前に東京で開業した日本初の地下鉄にあったのです。なお、先ほど紹介したターンスタイル式自動改札機のレプリカは、東京メトロ銀座線上野駅の改札口にも展示されています。

【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。

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