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NISA拡充で「非課税期間無期限」「投資上限枠拡大」の見込み 知っておきたい基礎知識

今回のNISA拡充には2つのポイントがある(イメージ)

今回のNISA拡充には2つのポイントがある(イメージ)

 物価高に加えて社会保険料の負担増などが続くなか、見逃してはならないのが、NISA(少額投資非課税制度)を柱とする政府の「資産所得倍増プラン」だ。「投資」と聞くと「ハードルが高い」と感じる人も多いだろう。しかし、資産は寝かせているだけでは増えない。制度を正しく活用し、老後資産は自分で守ろう──。

 NISAは投資した金融商品の運用益が期間限定で非課税になる制度で、発表された「資産所得倍増プラン」では今後5年間でNISAの総口座数を3400万口座、投資額を56兆円にそれぞれ倍増する目標が掲げられている。

 与党税制調査会との協議などを経て実現に向かうとされる今回のNISA拡充には2つのポイントがある。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が語る。

「まず、非課税期間が無期限になる見通しです。例えば『一般NISA』で5年間100万円の金融商品を持ち続け、毎年4万円の配当金を得ていたケース。これまでは5年間の非課税期間を超えて持ち続けていると、配当金に約20%課税されて年約8000円を徴収されました。それが無期限で税金が取られなくなります。

 もうひとつのポイントは年間の投資上限枠が拡大されることです。投資金額が大きいほど当然リターンが増える可能性も高まる。年金世代の資産の大半を占める銀行預金の金利がゼロに近いなか、NISAを利用して投資するメリットはますます拡大されています」

 深野氏は「今すぐにも利用を検討すべき」と強調する。NISAの具体的な始め方を別掲図で示した。この図とともにまず知っておくべき知識をQ&A形式で見ていこう。

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Q1:そもそもNISAって何?

 改めてNISAとは、指定口座で購入した金融商品の売却益や配当金などが非課税になる制度である。

「『一般NISA』と『つみたてNISA』の2種類があります。どちらか一方を選択する方式です」(以下、断わりがない限り「」内は深野氏)

Q2:「一般」と「つみたて」の違いは?

 投資上限額や購入できる商品の種類が異なる。

「『一般』は年間120万円を上限に、国内外の上場株や不動産投資信託(REIT)などに幅広く投資でき、非課税期間は5年間です。一方の『つみたて』は年間40万円が上限で、長期投資に向いた投資信託、上場投資信託(ETF)のみ購入できる。非課税期間は20年間です。ただともに今回の拡充によって期間、投資枠などは拡大される見通しです」

 深野氏は、年金世代は「一般」を検討したいと語る。

「現役時代に貯めたお金を運用して老後資産をより増やしていきたいなら、年間の投資上限額が多く投資先の選択肢が豊富で、高い配当利回りも望める『一般』がよいでしょう。

 一方の『つみたて』は長期間にわたって少額でコツコツと投資していくのが基本なので、生活支出が多いなかで少しずつ資産を積み増していきたい現役世代向けと言えます」

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