家計

物価高時代の「食費」節約術 買い出し頻度を週2~3回にして「手取りの17%」を目指そう

家計の多くを占める食費をどう節約するか(写真:イメージマート)

家計の多くを占める食費をどう節約するか(写真:イメージマート)

 2022年は、異常な円安に相次ぐ値上げと、とにかく「お金」に振り回される1年だった。年が明けたところで一度上がった物価が下がることはなく、私たちの暮らしは苦しくなる一方だ。だからこそ2023年はしっかり家計を見直したいところだ。

 やはり、支出のもっとも多くを占めているのは「食費」。総務省の家計調査によれば、4人世帯の1か月の食費の平均は8万7000円で、総支出の27%だ。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは、食費を減らすには買い物の頻度が重要だと話す。

「買い出しの理想は、週に2回、多くて3回です。確かに、毎日買い物に行くと、見切り品などが手に入りやすくはなりますが、余計なものを買ってしまうことも増える。一方、まとめ買いは一見、大容量の肉や日用品を購入できて経済的に思えますが、使い切れずにムダにしてしまったら元も子もありません」

 できれば、買い出しに行くのは土日を避けた方がいい。レジャー感覚で家族で買い出しに行くと、夫や子供の欲しがるものを買わなければならなくなる可能性が上がる。

「“土日しか時間がない”という人以外は、買い物はできるだけ平日に。1回の買い物で買うのは、3日分の食材です。3日分×2で6日分になるので、残りの1日は“冷蔵庫空っぽにするデー”。カレーや鍋など、余った食材を使い切るメニューにしましょう」(黒田さん・以下同)

 在庫管理を徹底するため、「買い物メモ」をつくるのも忘れてはいけない。食材や日用品はすべて、切らしたときにスマホのメモなどに書いておき、店ではメモに書いてあるものだけを買うようにする。

「詰め替えを買ってあるのを忘れて、洗剤を買ってしまった」「牛乳を買ったばかりなのを知らずに、夫が同じものを買ってきた」といったダブり買いを防ぐためにも、在庫管理は重要だ。

「見落としを避けるためにも、ストックの置き場所を決めておくこと。また、足りなくなりそうなものをふせんに書いて見えるところに貼っておいたり、冷蔵庫内の写真を撮ったり、家族で在庫数を共有することも大切です」

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