同様に、外出機会の増加で化粧品や宝飾などの「ファッション」分野でも購買意欲の高まりが期待できるという。
「化粧品最大手の資生堂は国内の需要増だけでなく、高級化粧品の越境EC(ネット通販を通じた国際的な商取引)における需要拡大が見込まれます。宝飾ブランド『4℃』を展開する4℃ホールディングスは、アパレル卸や革小物なども手掛けており、業績拡大が見込めます」(岡山氏)
期間が延長された政府の「全国旅行支援」などを利用する人も以前より増えると考えられる。その関連銘柄にも要注目だ。
「旅行大手のエイチ・アイ・エスはもちろん、全国各地の菓子製造会社を傘下に持つ寿スピリッツに注目です。お土産のお菓子などの需要が増えると考えられます」(岡山氏)
そのほか、家庭の教育関連支出の増加も見込まれることからJPホールディングス、幼児活動研究会、城南進学研究社などの名前も挙がった。
企業の賃上げによる好循環が家計にプラスになるよう、関連銘柄の動向にも要注目だ。
※週刊ポスト2023年2月3日号