キャリア

定年後も夫婦仲良く過ごす秘訣は「率直に話ができるか」 一方で誰もが「ひとり暮らし」に備えるべき

新著『75歳からの生き方ノート』を上梓した楠木新さん(撮影/イワモトアキト)

新著『75歳からの生き方ノート』を上梓した楠木新さん(撮影/イワモトアキト)

 ひとり暮らしで長く現役時代を過ごしてきた人は、割とスムースに定年後を迎えているのです。問題は75歳を過ぎて老いが身に染みる頃になって、ひとりだけで対処できないことが生じてきた時でしょう。

 そんな時は、遠くの親戚より近くの他人というか、身の回りのちょっとしたことを頼める人とのつながりがポイントになると思います。ただし、これはひとり暮らしの人の問題だけではなく、配偶者を亡くすと同様な課題に誰もが直面するわけです。

 そういう意味では地域の人と交流できているかどうかは個人の好みだけの問題ではなく、生活上のリスクともかかわってくることになります。

【プロフィール】
楠木新(くすのき・あらた)/1954年神戸市生まれ。1979年京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に経営企画、支社長などを経験する。在職中から取材・執筆活動に取り組み、多数の著書を出版。2015年定年退職。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授。現在は、新たな生き方や働き方の取材を続けながら、執筆や講演などに励む。著書に25万部超の『定年後』ほか多数。

※楠木新・著『75歳からの生き方ノート』(小学館)より抜粋して再構成

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