コンビニおの丼系にぎり。右手前がセブン−イレブン『具だくさんおむすび かつ丼』、左がローソン『具!おにぎり まるでチキン南蛮丼』、右後ろがローソン『具!おにぎり まるでまぐろたたき丼(とろたく風)』
原材料費、物流費、人件費などの高騰を受け、コンビニの商品も値上げ傾向にある。おにぎりであれば100円前後が最低価格だったのが、現在では130円前後だ。一方で、300円以上する“具だくさん”なおにぎりも増えてきた。さらに最近多いのが、ごはんに具材を乗せた“丼メニュー”をモチーフとしたおにぎりだ。
セブン−イレブンでは現在、『具だくさんおむすび かつ丼』(321円)が販売中。ローソンでは『具!おにぎり まるでチキン南蛮丼』(354円)と『具!おにぎり まるでまぐろたたき丼(とろたく風)』(354円)が販売されている。いずれも300円以上と、コンビニおにぎりとしては高価格帯だが、その味や食べ応えはどんなものなのか。マネーポストWEBの庶民派グルメ担当記者・Aが、実食した。
見た目以上の食べ応えセブン−イレブンの“かつ丼おにぎり”
まずは、セブン−イレブン『具だくさんおむすび かつ丼』。その名の通りかつ丼をモチーフとしたおにぎりで、価格は321円、1包装あたりのカロリーは376kcalだ。実測した重量は194gだった。
セブン−イレブン『具だくさんおむすび かつ丼』、価格は321円
オーソドックスなかつ丼と同様、玉子でとじたとんかつを具材として使用。そのとんかつをごはんで挟んだスタイルのおにぎりとなっている。
「おにぎりはごはんの中に具材が埋まっているのが一般的ですが、この『具だくさんおむすび かつ丼』はとんかつをごはんで挟んだもの。おにぎりの場合、ひと口目では具材にたどり着かないということもありますが、これはどこから食べても具材とごはんが楽しめるのは嬉しいポイントですね」(記者A・以下「」内同)
セブン−イレブン『具だくさんおむすび かつ丼』。玉子でとじたとんかつをごはんで挟んだスタイル
セブン−イレブン『具だくさんおむすび かつ丼』を開いた様子。とんかつと玉子が一体化している
そのボリューム感は321円という価格に見合うのか。
「かなりの分厚さで、食べごたえは見た目以上。通常のおにぎりよりボリューム感もたっぷりで、低価格帯のおにぎりを2つ買うぐらいなら、これひとつで十分かもしれないほど。そう考えると、321円という価格は決して高くはないと思いました。
ただ、これが果たして“かつ丼”なのかと言われば、疑問はあります。かつ丼というと、トロっとした半熟の玉子も魅力ですが、これはとんかつと玉子が一体化していて、玉子の食感はあまりない。あくまでも“かつ丼モチーフのおにぎり”ですね」