親子上場解消などに伴うTOB(株式公開買い付け)では、その時の株価に4割ほど上乗せした価格などで株を買い取ってもらえることも珍しくない。TOBによる株価上昇を見越して、その対象となる会社の株を事前に仕込んでおければ、大きな儲けにつながる可能性がある。では、これからTOBが期待される銘柄は何か。資産1億9000万円超の“億リーマン”である兼業投資家・なのなのさんが具体的な注目5銘柄を挙げて解説していく。
なのなのさんは「単なるTOB狙いでは、TOBが実現しなかった場合に損になるリスクがあるので、私は基本的に『高配当』かつ『割安』な銘柄のなかから『TOBも狙える』条件で選ぶようにしています」と話す。
「基本的には配当利回り4%以上が目安で、PER(株価収益率)が低く、PBR(株価純資産倍率)も1倍割れなど割安な水準にあるものが理想的。そのような割安な高配当株であれば、たとえTOBが実現しなくても上値は追えるでしょうし、TOBが実現すればさらなる株価上昇が期待できるからです」(以下、「」内コメントはなのなのさん)