*05:47JST NY株式:NYダウは275ドル高、通商交渉や税制案の進展を期待
米国株式市場は続伸。ダウ平均は275.50ドル高の44094.77ドル、ナスダックは96.27ポイント高の20369.73で取引を終了した。
通商交渉に楽観的な見通しが強まったほか、トランプ政権の税制案の進展を好感し、寄り付き後、上昇。ナスダックは過去最高値水準での利益確定売りに一時伸び悩む局面もあったが早期利下げ期待を受けた買いも強まり、相場は終日底堅く推移した。終盤にかけて、上げ幅を拡大しS&P500種指数、ナスダックは連日で過去最高値を更新し、終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、電気通信サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
ソフトウエアメーカ―のオラクル(ORCL)は年間収入で300億ドル規模に達するクラウド契約の締結を明らかにし、上昇。情報技術ソリューションを提供するヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)はネットワークソリューション会社のジュニパーネットワークス(JNPR)買収を巡り司法省が提起していた訴訟で、一部売却を条件に和解に達したことが明かになり、上昇。ジュニパーネットワークス(JNPR)も上昇した。ソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は人工知能(AI)グループ再構築で、「スーパーインテリジェンス」を発表、オープンAIなどから研究者を採用するなど、出資拡大が期待感につながり、上昇した。
銀行のJPモルガン(JPM)、シティグループ(C)は、連邦準備制度理事会(FRB)が実施したストレステストで対象となった全22行が合格したことを好感し、それぞれ上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は最新版SIRIに自社製AIではなく、オープンAIなどの技術を用いることも検討していると報じられ、上昇した。
ベッセント財務長官は税制法案で、4日までに大統領が署名することを確信していると述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
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