*13:34JST ムサシ Research Memo(4):2026年3月期は43.2%の営業減益予想
■ムサシ<7521>の今期の見通し
2026年3月期の業績は、売上高37,364百万円(前期比0.1%減)、営業利益1,905百万円(同43.2%減)、経常利益1,924百万円(同59.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,147百万円(同66.6%減)と予想されている。
連結セグメント別売上高は、情報・印刷・産業システム機材が18,479百万円(前期比1.6%減)、金融汎用・選挙システム機材が9,466百万円(同0.6%増)、紙・紙加工品が9,112百万円(同2.4%増)、不動産賃貸・リース事業等が307百万円(同2.7%増)と予想されている。(注:セグメント利益の予想は開示されていない。)
設備投資額は416百万円(前期は242百万円)、減価償却費は485百万円(同395百万円)、研究開発費は361百万円(同532百万円)となる予定である。
サブセグメント別(単体ベース)の見通しでは、情報・産業システム機材の売上高は7,870百万円(同8.5%減)で減収予想となった。金融機関の集中部門向けは堅調ながら、前期から継続していた新紙幣関連の需要が剥落することが要因である。文書のデジタル化事業では、官公庁・自治体からの受注減が予想されることから売上高は4,832百万円(同5.6%減)を予想している。印刷システム機材では、オリジナル商品の販売は堅調であるが、印刷材料の需要が弱含みであることから、売上高は7,580百万円(同0.1%増)と横ばいを見込んでいる。
主力の選挙システム機材では、6月に東京都議会議員選挙が、7月に参議院選挙が行われる予定であることから売上高は7,200百万円(同0.2%増)と前期並みを見込んでいる。ただし、クラウド化に向けたシステム開発等が継続し、開発費用等が増加する見込みであることから利益は低下する予想となった。紙・紙加工品については、各種パッケージ用の板紙の販売は堅調に推移するものの、情報用紙等の需要が今後低迷することを想定し、売上高は5,800百万円(同4.6%増)の予想となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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