投資で成功するためのカギは、最終的な目標を設定すること
投資により億超えの資産を築いた“億り人”たち。その道のりは様々だ。ソムリエの資格も持つホテルマンでありながら、副業で始めた投資で3億円を超える資産を築いたまっつんさんの場合、メンターとも呼べる人物との出会いがきっかけになったという。今も都内でホテルマンとして働くまっつんさんに、兼業投資家としての歩みについて聞いた。
学生時代は競馬、パチンコ、そしてFXで失敗
「学生時代から競馬やパチンコにハマったり、FX(外国為替証拠金取引)に手を出して失敗するなど、若い頃はギャンブルと投資の区別もつきませんでした。それでも、社会人になってから購入した投資信託がたまたま値上がりして、そこから本格的に株式投資を始めたわけです。とはいえ、当時の私は真剣に投資の勉強をしていたわけでもなく、いい時もあれば悪い時もあるという状態で、そんな20代半ばの頃に出会ったのが渡辺悟朗さん(仮名)でした」(以下、「」内コメントはまっつんさん)
渡辺さんはまっつんさんが働くホテルのレストランの常連で、会話を交わすようになると投資で身を立てた資産家であることを知った。まっつんさんは藁にもすがるような気持ちで渡辺さんに、「私を弟子にしてください」と頼んだという。
「ホテルマンという仕事は実に忙しくて、投資の勉強をしたくても時間が取れないのです。そんな愚痴を渡辺さんに話すと、『投資はまずゴールを決めて、そこに向かって何をすべきか考えることから始めなさい』と言われました。また、弟子入りの条件は『必ず私が言ったとおりに投資すること』でした。知識も経験もない素人が自己流で投資しても失敗するのがオチだというわけです」
出会って間もない人物に「私が言ったとおりに投資しろ」と言われても、おいそれと信じる者はいない。だが、まっつんさんは、渡辺さんの物静かで上品な物腰と落ち着いた雰囲気に魅せられ、「こんな人になりたい」と思えたのだという。