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田代尚機のチャイナ・リサーチ
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【田代尚機氏の厳選!中国株】業績回復が遅れている太陽電池関連は長期投資対象として魅力、国際市場で強みを見せる風力発電関連メーカーも要注目

新エネルギー関連で注目の中国株とは(写真は風力発電設備メーカーの金風科技/Getty Images)

新エネルギー関連で注目の中国株とは(写真は風力発電設備メーカーの金風科技/Getty Images)

 中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。関連記事《中国でIT集積基地へと変貌する「新疆ウイグル自治区」の経済事情 デジタルインフラ整備や企業進出が進み、安価で賄える大量の電力供給源として期待が高まる》を踏まえて、新エネルギー関連で注目の中国株の個別銘柄について解説する。

AI革命に伴い新エネルギーへの傾斜投資が進む

 中国国家エネルギー局が9月26日に発表した全国電力工業統計によれば、8月末の発電設備容量(能力)は36億9000万kWで18.0%増であった。この内、全体の30%を占める太陽光発電は48.5%増、16%を占める風力発電は22.1%増。火力発電、水力発電など太陽光、風力以外の発電能力が5%程度の伸びに留まっているのと比べると、高い伸び率だ。

 中国のマスコミ(中国財富網など)によれば、中国の2大送電会社である電力国家電網、南方電網の2025年における設備投資額は、順に6500億元超、1750億元と見込まれる。具体的には、データセンター急増による電力需要の増加に備える設備増強に加え、より多くの新エネルギーによる発電を送電網の中に組み込むための投資、長距離の電力輸送を可能にする超々高電圧送電網への投資などで、両社の設備投資額は歴史的な高水準となりそうだ。

 新エネルギーに関しては2020年9月、“双炭”目標が正式に国家政策として掲げられた。2030年までに二酸化炭素の排出量をピークアウトさせること、2060年までに二酸化炭素の排出量を自然による吸収量レベルまで引き下げることが目標となっている。政策の決定から5年が経ち、新エネルギー電力への投資が本格的に増えている。2025年は第14次五カ年計画最後の年となり、チャレンジングな目標に対して遅れ気味であった投資が急に出てきたといったこともありそうだ。

 AI革命による電力需要増が見込まれる中で、新エネルギーへの傾斜投資が進んでいるといった見方が出来よう。

次のページ:株価は底ばいが続いている太陽光発電関連

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