資産20億円超の89歳現役トレーダー「シゲルさん」こと、藤本茂さん
近年の株価上昇を受け、個人投資家の資産も増加傾向にある。野村総合研究所が2025年2月に発表したレポートでは、金融資産1億円以上の富裕層が2年で1割以上も増加。なかには投資で資産1億円超を築いた“億り人”ならぬ、資産10億円超の“10億り人”も誕生している。そんなケタ違いの資産を築いた「10億り人」はどういう人で、いまどんな銘柄に注目しているのか。話を聞いた。
70年も相場に向き合ってきた「シゲルさん」
70年も相場に向き合ってきたのが資産20億円超の89歳現役トレーダー「シゲルさん」こと藤本茂さんだ。毎日午前2時に起き、米国市場の値動きなどをチェック。日本市場が開いてからは常時80銘柄ほどに目を凝らし、1日に30回ほど売買を繰り返す。
「中長期で大化け狙いよりも、とにかくいい銘柄が安くなったら買って、50円でも100円でも上がったらこまめに売って利益を積み重ねる。10億円を超えてからは取引する銘柄数は増えたけど、投じる資金はむしろ小口にしています。コツコツ積み重ねたら、いずれ大きな利益につながる」
そんなシゲルさんが注目するのは、「増収・増益・増配」が見込める竹内製作所など。
「優良銘柄を安くなったところで押し目買いして、高くなったら売るだけや。これに尽きる」
マックさん、株億太郎さん、DAIBOUCHOUさんの注目銘柄
30代で11億円もの資産を築いている個人投資家のマック・チェリーさんは「TOB(株式公開買付)も狙える」として、ヨウ素の生産・販売で世界有数のK&Oエナジーグループを挙げる。
「大株主のエア・ウォーターが株を買い増して子会社化する可能性に注目しています」
投資歴30年以上で、資産10億円超の兼業投資家・株億太郎さんは、地政学リスクの高まりから「内需」関連に目を向ける。
「飼料国内2位のフィード・ワン、ペットボトル製造のホッカンホールディングスなどは、値上げによる業績向上が期待できるのに、知名度が低くて割安な高配当銘柄です」
元手200万円から資産10億円を達成したDAIBOUCHOUさんは、「都心のマンション価格が高騰するなか、郊外の中古マンションで独自のビジネスを展開するスター・マイカ・ホールディングスは需要増による今後に期待」と得意とする不動産関連銘柄を挙げた。
「10億り人」たちは、誰も真似できないような特別な技を繰り出しているわけではない。その手法から学べるものは少なくないはずだ。
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※週刊ポスト2026年2月6・13日号
