パチンコ・パチスロ業界では、アニメを題材とした新機種が次々と登場している(イメージ)
昨今のパチンコ・パチスロにおいて圧倒的に多いのが、アニメ作品を題材にした遊技機だ。業界内ではその流れが加速するような動きもある。今後、パチンコ・パチスロとアニメ作品の関係はどうなっていくのか──。【前後編の前編】
パチンコ・パチスロ遊技機メーカーのニューギンは1月15日、都内で新プロジェクト「A.P.Pプロジェクト」発表会を行った。この「A.P.P」とは、「ANIMATION PACHINKO & PACHISLOT PLAY」の頭文字で、アニメ作品とのタイアップ機を通して、若年層の新規ユーザーの開拓、遊技人口の増加を目指すという。
すでに多くの遊技機メーカーで、アニメ作品を題材とした遊技機が数多く開発されているが、ニューギンの「A.P.Pプロジェクト」ではアニメ作品とパチンコ・パチスロとの融合をより一層高めていくものとなりそうだ。同プロジェクトでは、アニメ放送から遊技機登場までの時間短縮、アニメ作品の内容とマッチングした遊技機のスペック、話題性や継続遊技につながる演出、若年層にアピールできるようなデザインといった部分を重視した遊技機開発が行われるという。
このプロジェクトについて、パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。
「アニメ作品を題材とした遊技機は2000年代前半くらいから急激に増加し、現在はライトノベルなども含めたアニメ・マンガなどの二次元コンテンツの遊技機が圧倒的に多い状況です。たとえば、2026年の3月にはスペック違いも含めて14機種のパチンコ・パチスロ機が新機種としてホールに導入されていますが、そのうちアニメ・マンガ、ラノベを題材とした機種は10機種。実に7割ほどがアニメ系のコンテンツの遊技機です。パチンコ・パチスロの場合、“戦いに勝ったら大当たり”といったような演出が多く、アニメ作品はそういった“戦いのシーン”も多いため、パチンコ・パチスロとの親和性が高いと言えます。
もちろん人気アニメを題材にした遊技機は注目度も高く、多くのユーザーをホールへ呼び込むきっかけとなります。ただ、遊技機の開発には数年単位の時間がかかるのが一般的であり、遊技機がホールに登場するまでに、アニメ放送からかなりの時間を要してしまうことも珍しくない。今回の『A.P.Pプロジェクト』ではスピーディーな遊技機開発をすることで、アニメ放送後の盛り上がりの中で、遊技機が登場することになるかもしれない。そうなれば、そのアニメ作品のファンへのアピールもしやすい。アニメファンを取り込むという意味では期待できるでしょう」
