湖池屋中部工場(左)と同社のポテトチップス「のり塩」(湖池屋提供)
イラン情勢を受けてナフサ不足問題が浮き彫りとなりつつある。そうしたなか5月12日、スナック菓子大手・カルビーが、5月下旬からポテトチップスやかっぱえびせんなど主力14商品の包装を順次、白と黒にすることを発表した。さまざまな食料品において、差別化のためには重要ともいえるパッケージだが、業界内で、同様の連鎖が発生する可能性はあるのか──。ポテトチップスにおいては、カルビーの競合ともなる湖池屋の広報部に聞いてみた。
まず、同社において、ナフサを含めたパッケージの材料調達の目途は立っているのか。そして、どのような対策を講じているのか。
「ホルムズ海峡封鎖の問題がいつまで続くか、という部分はございますが、直近ですぐに調達が困難になるということはないかと存じます。なお、調達に関する対応策は色々と常に検討しておりますが、現時点で具体的に決定しているものはございません」(湖池屋・広報部担当者)
商品の顔であるパッケージにおいて、色による視認性の影響は大きい。たとえばポテトチップスの場合、カルビーのうすしおは「オレンジ+青」、のりしおは「黄色+緑」、コンソメパンチは「ベージュ+茶色」と、一目でどのフレーバーかが分かるデザインだ。こうしたパッケージの色がモノクロに変わることで、消費者の選択に影響が出るのではないか、との懸念もある。湖池屋の場合はどう考えるか。
「スナックを含む菓子は、売場でじっくり選んで買うというよりも、2~3秒という売場滞在時間の中で、瞬間的にお客様に手に取っていただかなければならないカテゴリーです。そのような中で、パッケージのデザインや色というのは、ブランドや味をお客様に識別していただくための重要な要素だと考えていますし、カテゴリーの持つ楽しさやワクワク感にも繋がる要素だと捉えています。たとえば、当社の場合は『黄色→のり塩』、『赤・黒→カラムーチョ』のように、全体の色をパッと見るだけで、商品を認識する手助けになっているかと存じます。
ただ、今は平時とは異なる部分もございますので、お客様のパッケージの色に対する認識・心理の変化についても、今後考えていかなければならないと思います」
