為替介入後のドル円相場でどう取引したのか(写真:イメージマート)
1ドル=160円前後の円安水準になっているドル円相場。とはいえ必ずしも一本調子の円安トレンドというわけでなく、5月には政府・日銀による為替介入が実施され大きく円高に振れたこともあり、「円安だからドルを買おう」などと気軽にトレードするのはリスクも高い。そうした状況下でも「いつも通りチャンスがあれば、取引するだけです」というのは、グローバルリンクアドバイザーズのアナリストで、FXトレードで月利25か月連続プラスを実現中という高い運用実績を誇る黒田雄士氏だ。デイトレードを得意とする黒田氏は為替介入後の相場でどんな取引をしていたのか、詳しく聞いた。
為替介入後の相場で「朝活エントリー」
政府・日銀による為替介入から半月ほど経った5月14日。ドル円相場は再度の介入の警戒感がありながらも円安基調で推移していた。
「流れに乗ってトレードできる状況であれば、時間帯にかかわらず仕掛けようと考えていました」(以下、「」内は黒田氏)
そう語る黒田氏のトレードは、ルールに合致する値動きパターンが発生すれば、指値注文を置くというのが基本スタイル。同時に利食い・損切りも設定するため、指値注文を仕掛けるまでのプロセスが大切になる。
「まず相場状況が、『買い』に向いているのか、『売り』に向いているのかを判断します。ドル円の1時間足に目を向けると、価格はチャートに掲載する移動平均線の上で推移。その他の条件を照らし合わせても、ここは『買い』で問題ないと考えました」
「買い」か「売り」かの判断をした後は、具体的に指値注文をどう仕掛けるのか。黒田氏が重要視する“ルールに合致する値動きパターン”が現れたのは午前9時過ぎだった。
「朝活エントリーできるかドル円チャートを見たところ、上値を抑えていた節目を抜け、1ドル=157.850円近辺までポーンと勢いよく上昇していました。この『第一波』を確認できたので、あとはどの価格帯に指値注文を仕掛けるかを考えます」
節目を突破して価格が上昇する際、そのまま上がり続けるのではなく、価格が一時的に下落し“押し目”を形成するケースもある。「第一波」を確認したあと、黒田氏はその押し目を狙って指値注文をセットした。
