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首都圏・高校受験「併願優遇」と選択肢

《首都圏高校受験の最新事情》「学力は高いが内申点がとれない」生徒はどう戦う? 東京・神奈川と埼玉・千葉で異なる傾向と対策

学力が高くても内申点が伸び悩む場合、どんな選択肢が考えられるのか

学力が高くても内申点が伸び悩む場合、どんな選択肢が考えられるのか

「学力はあるのに、提出物や実技科目が苦手で内申点が伸びない」。そんな子どもは、内申重視の東京都や神奈川県の高校入試では不利になりやすく、中学受験を選ぶ理由にもなっている。ただし、高校受験でも、一般入試の学力検査を重視する学校や、埼玉・千葉などの県外校まで視野を広げれば、選択肢は少なくない。中学受験の中堅層が高校受験に切りかえる場合、どのような学校選びが考えられるのか。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【前後編の後編】

東京・神奈川ほど内申重視ではない埼玉・千葉

 中学受験は過熱が続いている。塾業界もここまで長く中学受験の受験率が高止まりするとは思っていなかったはずだ。その中学受験を回避して、高校受験を目指したいと考える家庭も増えている。しかし、高校受験も保護者世代とは制度が変わってきているし、そもそも高校受験を体験していない保護者もいるだろう。

 そこで、高校入試の実際について考えていきたい。中学受験で中堅層と呼ばれる四谷大塚偏差値50から59の間の生徒が高校入試をするとどうなるだろうか。

 前回記事では「東京都と神奈川県は内申点が高いことで受験が有利になるが、埼玉県や千葉県はそこまで内申点重視でもない」ということを説明した。

 東京都や神奈川県の私立入試では、内申点を提示し、事前の入試相談で認められていれば、一般入試当日に大きな失敗がない限り合格しやすい。つまり、多くのケースで内申点が私立高校入試の合否の見通しを大きく左右していく。

 一方で、千葉県の上位公立高校入試は内申点の配点が相対的に小さく、一般入試当日の学力検査を重視する傾向がある。上位私立高校も一般入試がメインで、学力重視の学校がほとんどだ。埼玉県も私立は一般入試での学力重視で、公立高校入試では内申点が必要になる。

 このように、首都圏の一都三県でも高校入試の傾向と対策は全く違ってくる。

 基本、定期テストで点数をとり、課題をちゃんと提出していれば内申点は高くなる。しかし、中には定期テストでは良い成績をとっても、課題をサボったり、体育や音楽などの実技科目が苦手だったりして、「学力はそれなりに高いが内申点がとれない」という生徒が出てくる。中学受験を選択する理由にも「うちの子は内申点がとれそうもない」というものが実に多い。

 今回は「内申点がとれないけれど学力がそれなりに高い場合はどうしたらいい?」について考えていきたい。

次のページ:神奈川で例外的に内申点を見ない「日本女子大付属」
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