中学受験と高校受験のどちらを選ぶか(イメージ)
中学受験が過熱する一方で、あえて高校受験を見据えて公立中学に進む選択をする家庭もある。一般的に高校受験では、内申点や英語力、5教科をバランスよく学ぶ力が問われる。中学受験より高校受験を選んだほうがよいのは、どのような場合か。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【前後編の後編】
中学受験は得意科目を武器に突破できるのがメリット
現在の小学生保護者のトレンドとして「中学受験か高校受験かの選択で悩む」というものがある。高校無償化で私立校に通わせるハードルが低くなっているため、「だったら中学から入学させようか」と考えるケースが増えている。一方で、中学受験は過熱しているので回避できたらと検討する家庭もある。
そこで2回に分けて、「中学受験と高校受験の選択」について言及している。前回は中学受験のメリット・デメリットについて紹介した。得意科目があればそれを武器にして受験を突破できるのが中学受験のメリットだ。得意不得意があっても入学したら、私立中学ではしっかりと他の教科も伸ばしてくれる。
では、高校入試を選んだ場合の特徴はどんなものだろうか。前回に引きつづき、 Z会の教室を運営するZ会エデュースの高畠尚弘さんの話を交えながら言及しよう。
コツコツ努力できるなら高校受験では有利になる
「小学校で習うこととは違うことを勉強するのが中学受験です。自分が今まで知らなかったことを学んで『面白い』と思える生徒さんは中学受験に向いているといえます。反対に小学校の勉強をコツコツと学習することに向いている場合、公立中学でも真面目に努力し内申点がとれる可能性が高いので、高校受験に適性があります」(高畠さん、以下同)
高校入試は内申点を利用して受験ができる。そのため、日々の課題をきちんとやって提出し、定期テストでしっかり点数をとれば有利になる。
まんべんなくすべての科目を頑張ってオール5をとれば、高校の推薦入試で非常に有利になる。早慶やMARCHの付属校、都立日比谷といった難関高校でも推薦入試は行っている。ペーパー試験の得点だけではなく、「真面目さ」が評価の対象になるのが高校入試の特徴だ。
高い内申点を武器に中堅高校へ推薦入試で入学し、高校でも評定平均値を高水準に保って大学に指定校推薦や総合型選抜で進学するというルートも存在する。学校の成績を上げていくことに専念するなら高校受験を選択するのも手であろう。
