有罪判決を受けた谷口梓氏
自身を獣医の“シンママ”だと偽り、結婚を匂わせながら複数の中高年男性から多額の金銭を得ていた香川県善通寺市の谷口梓氏(44)。実際には既婚者で、同市内の一軒家に暮らす主婦だった。彼女は婚活サイトで出会った男性たちに金の無心を続けていたが、そのうちの一人から民事裁判で訴えられ、損害賠償の支払いを命じられる。すると、彼女はこれを支払うことなく、破産の準備を始めたのだ。
ところが破産準備中から長男名義の“隠し口座”を使い、複数の男性から金を振り込ませ続けていたことが発覚。破産法違反で逮捕起訴され、有罪判決を受けたのである。そんなシンママ偽装・結婚詐欺問題を『週刊ポスト』でノンフィクションライター・高橋ユキ氏が報じたのが6月下旬のこと(6月26日・7月3日号)。数週間後、高橋氏のスマホが鳴った。「記事を読んだ」という、ある被害者の長女からだった――。【全3回の第1回】
約7年間、毎日のようにLINEで連絡
「谷口梓さんの件でお電話させていただきました。Xの娘です」
X氏は四国地方に住む68歳の男性。これまでの取材から、谷口氏に多額の送金を行なっていたことが分かっている。春に自宅を訪問したが、インターフォンの応答がなく、取材は叶わないままになっていた。ところが記事を読んだX氏が、谷口氏の行為が結婚詐欺だったことに気づき、長女が電話をかけてきたのだった。さっそくX氏と長女夫婦に対面すると、X氏の口から明かされたのは、谷口氏が結婚を匂わせて金の無心を続けていた実態、そして、結婚という言葉を信じ、無心に応じ続けてきた壮絶な日々だった。
>初めて谷口氏がX氏にLINEで金を要求したのは2019年5月。それからずっと……。プレミアム登録して、騒動の詳細を読む【初回登録月は無料】
