どの国の半導体企業に投資妙味があるのか(写真:イメージマート)
世界中で半導体・AIブームが席捲するなか、米国と中国による半導体を巡る覇権争いは激しさを増している。
2018年に台湾の半導体製造企業・TSMCに投資して以降、30銘柄以上の半導体株・AI株を持ち、資産を成長させてきた“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏は「米中半導体戦争を過度に恐れる必要はありません。世界中の企業が競争する半導体・AIのメガ潮流は止まらない。そこを投資ターゲットにするのは王道です」と力説する。
では、投資家はどの国・地域の半導体・AI銘柄に目を向けるのがよいのか。
世界の高配当株・増配株、半導体株・AI株に長期投資して資産2.7億円を築いた個人投資家のおけいどん氏、半導体商社・トナリズムを経営する新川裕也氏の共著『3倍・5倍・10倍の神株が続出! 半導体株&AI株 投資大全』(すばる舎)より、一部抜粋・再構成して紹介する。
TSMC、サムスン、ラピダス……各国で巨額投資が加速
TSMC(台湾)が米国のアリゾナ州や日本の熊本県に最先端工場を建設中であり、サムスン電子(韓国)も米国テキサス州での大規模投資計画を進めています。日本政府もラピダスの先端半導体プロジェクトに支援を行い、国内で2nmプロセスの量産を目指しています。
こうした多角的な取り組みにより、これまで東アジアの一部に偏っていた生産拠点が徐々に分散しつつあります。
米国のボストンコンサルティンググループの分析によれば、2024~2032年に世界で予定されているウェーハ製造能力への新規投資額は総計2.3兆ドルにも上り、これは過去10年(2011~2021年)の7200億ドルを大きく上回ります。しかもその投資の地理的配分は従来とは大きく異なり、米国が全体の28%を占める見通しで、政策支援のなかった以前(9%程度)に比べて飛躍的にシェアを伸ばすと予測されています。
